きみのとなり
えいっ
と適当に蹴ったボールはコロコロと転がっていき……
「……未来ちゃーん!入ったー!」
嘘…
「入った…」
シュート…決めちゃったよ…
「先制点だよ!未来ちゃん!」
呆然とする私に優子ちゃんが抱き着きながら言う。
「よーし!私も頑張る!未来ちゃんやるぞ!!」
「う…うん…」
私は自分が点を入れたことをまだ信じられなくて、試合が再開されてもボールを自分からおいかけはしなかった。
私が決めた先制点がきっかけで、優子ちゃんをはじめとするフットボールクラブの子達は張り切っているし…
「っしゃー!!追加点!」
ほら、優子ちゃんがまた1点追加した