きみのとなり


それから優子ちゃんとその他の子が何点か決めた。



その度に観客からはすごい声援が起きた。




“ピーッ”



「時間です!終了してください」



生徒会役員の人が笛を鳴らした。




「5対0で3年3組の勝ちです」




最後に整列をすると役員の子はそう伝えてスタスタと去って行った。




「……っ…勝ったぁぁ!!!」


「わっ…」




私は優子ちゃんにガシッと肩に腕を回され転びそうになった。



「未来ちゃんのおかげで初戦からやる気出せたんだよ!みんな!」



「そんなことは…」



「あるよー!!!」



「うわっ…」



優子ちゃんは更に強く腕に力を入れた。




「この調子で次も勝つよ!」



また優子ちゃんに気合いが入ったみたい。



なんだか


その様子を見ていたら私までやる気になって来た。



「絶対優勝しよう!優子ちゃん、みんな!」



「うん!」




拓ちゃん……私頑張るよ…




拓ちゃんが教えてくれたから



絶対勝つね






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