ラブミラクル

誰?

―休み時間
里菜子は私の机のそばに来て
「麗ー転校生みたぁ?*さすがだったよ?*超イケメンだった*」
「そーなの。うるさくて見る気もしなかった。」
「もー麗ちゃん*ツンデレー*かわいい*」
内心どこがと思いながら
はいはい。と
いつもよりさらに
ハイテンションの里菜子を
落ち着かせて
一応挨拶しに行こうとしていたとき
―コツコツコツ
「おはようございます。」
そこに立っていたのは…
透き通った肌。
赤い唇。
綺麗な瞳。
すっとした鼻すじ。
長身で、
スラリと伸びた長い脚。
今までみた男の子の中で断トツだ。と
しばし呆然。
「あの…」
「あっごめんなさい。………あなただれ?」
「麗ー?」
その瞬間里菜子が私の口を塞ぎ
「ごめ~ん*このこ天然で*悪気はないよ?許して*」
と一言言ってから
私を掴んで廊下へずんずん歩いていく。
「もーんぐふっ。ちょ、ちょっと里奈子?!離して!!」
私が手を振り払うと
「んー。わかったわかった。落ち着いて?
いい?よ~くきいてね?」
?マークの私に里奈子は言い放った。
「あのね?あの人が転校生の真北羅依李君!(まきたらいり)
あのみんなに騒がれてた人だよ!!」
えっ・・・・
あの人が?・・・・
「えーーーー!!」
言葉をなくす私に
「そーゆうとこもかあわい**笑」
とからかう里奈子。
そして放課後謝ろうと反省。
なんと人生最大の恥をかいた日なのでした。
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