恋形

考太「ん?ん?あれ……」

考太はブランコの人影にゆっくりと近づく

考太「…やっぱり……やっぱり羽流じゃん!!」

考太「羽流〜」

そういって考太はさっきの恐がり方がうそのように
ブランコにうなだれて座っている羽流に駆け寄っていく

羽流は考太の声に気付いているのかわからないが
ブランコに座ったままうつむいてなんの反応もみせなかった

考太が羽流に駆け寄る

考太「なんだよ羽流。びっくりさせんなよ。一瞬お化けかと思っちゃったぜ。やべぇ〜俺とうとう見えちゃった。って思ったんだからな。」

考太のテンションが上がった言葉だが
羽流の反応はない

考太「なんだよ羽流。いやに暗いじゃない。本当にお化けになっちゃったのか?」

羽流はブランコに座ったままうつむき動こうとしないし反応もない

テンションが上がっている考太はそんな羽流を気にすることもなく
自分の話をしだした

考太「羽流。聞いてくれよ。俺さ、実は今料理教室に通ってるんだよ
なんでだと思う?
なぁ?なぁ?
なんでだと思う?
もうすぐ唯の誕生日でさ
手作りケーキ作ってビックリさせてやろうと思ってさ。唯には会社で仕事してるってことになってるんだけどさ。」

羽流の反応はない…

考太「なんだよ。どうしたんだよ。羽流」

ブランコに座りうつむいたまま羽流はポツリと一言話しだした

羽流「……亜季が……」
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