恋形

亜紀の家のバスルームから咲季が出てくる
亜紀は咲季を家に連れてきたみたいだ
亜紀は薬を飲んでいる
濡れた髪を拭きながら咲季は

「お姉ちゃん、風邪??」

と聞いた

亜紀「う…うん。あっ羽流お兄ちゃんには内緒だよ」

なにか返事がぎこちなかった
亜紀は体を拭いている咲季に話かけた

「さっちゃん。ちょっと大きいけど、これ着て」

そう言って咲季に自分の服を渡した
着てみる咲季
かなり大きい

亜紀「やっぱり大きかったね、今日はそれしかないから、ごめんね」

咲季「うん!」

素直に亜紀の服を着た

亜紀「さっちゃん。本当にお家はないの??」

咲季「うん。でも、咲季のお家は上にあるの」

亜紀「上……」

そう言って天井を見上げる

亜紀「じゃあ、お父さんとお母さんは?」

咲季は指輪を見つめ亜紀に見せる

咲季「お母さん」

と言った
亜紀は咲季の出した指輪を見つめ

「お母さん??」

亜紀は考え想像した
きっと咲季のお母さんお父さんは亡くなっていて
その指輪はお母さんの形見として咲季が持っているのだろう
そう想像するのが一番納得のいく答えだった
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