恋形

病院
待合室のイスに亜紀はすわっていた
診察はもぅ終わったみたいだ
診察室では担当医と亜紀の母が話をしている
室内の空気は緊迫していた
担当医に詰め寄る母

母「それじゃあ……!!!亜紀はもぅ治らないって言うことですか!!?」

担当医は取り乱す母をやさしくなだめていた

担当医「お母さん!!落ち着いて!私たちも、できるかぎりの手をつくしました
でも、亜紀さんの病状は一向によくなる気配をみせませんでした。これ以上の治療は亜紀さんを苦しめるだけです……力がなく、すいませんでした」

診察室には、担当医の話を聞いて泣き崩れる母の姿があった

担当医「これからは亜紀さん自身の時間を大切に過ごさせてあげてください」

母は、ただただ泣き崩れるだけだった

母の戻りを待っていた亜紀も
自分の病状に気付いているのか
顔をふせ
目には、うっすら涙を浮かべていた
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