青空色のタイムリー

空は緋色。
淀んだ雲が町を暗がらす。シトシトとジメジメと。
このまま雨が止まなければと心に思う。世界が一変した世界のように孤立し隔離されれば、神も鳴禽(めいきん)みたく指をくわえる事しか出来なくなるものだろう。神が創り出した世界はじつ平坦に創られている。天変地異がまさにそれと言えるだろう。神の怒り、人々が神に背き我がもの顔で生きたための制裁。それに対抗する手立てを生み出そうとする人間。だから世界が孤立してしまえばそんな
争いごとに巻き込まれなくてすむ。
世の中は卑劣だ――――――。
なんて被害妄想しか出来ない僕よりはましか――――――。
ん、どうやら朝会が長引いたらしくそのまま授業に入るらしい。一時間目はなんだっけな？