青空色のタイムリー
残りの一欠けらを口に放り込む。牛乳を一気に飲み干し、ゴミを袋に押し込める。
そうして空を眺めてみた。相変わらず止まない雨。容赦なく降りつくす雨は何もかもを飲み込んでいく、光も、闇も、人間も。それなのに、僕だけは飲み込んではくれない。いっそ殺してくれれば楽なものを。

「くしゅ!!」
 
はっととっさに身構えてしまう。
< 5 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop