【完】ポケット-幼なじみ-
それに間接キスなんて
小さい頃に沢山あるじゃん。
そう思うのにどこかに
動揺している私がいる。
「…卵焼きごちそうさま。」
はる君はそう言ってお弁当を私に返すと横になった。
はる君が使った箸を手に持つと手が震える。
――――――幼なじみ、幼なじみ
頭の中で繰り返して冷静さを取り戻して食べ始める。
食べ終わった時に、タイミング良く昼食終了の鐘がなった。
立ち上がろうとした時。
「…………………ん」
はる君がいつの間にか寝ていて
寝返りをうったところだった。