【完】ポケット-幼なじみ-



「こんにちは、戸塚先輩。」




耳元でやっぱりはる君の声がした。






「こんにちは。水瀬くん。」




ニコニコと戸塚先輩は笑顔で言う。







てか、はる君の手に私の唇触れてるよ―…





「水瀬くん、どうしたの?」




先輩はまだニコニコしている





「お昼寝してたら人の声が聞こえたんで。」





―――――――あれ?




何かはる君怒ってる―…?




「盗み聞き?水瀬くん。」





「いえ―…。聞くつもり全く無かったんですけど大事な"幼なじみ"が襲われそうになってたんで。」






―――――――――ズキン





"幼なじみ"――この言葉は自分に


聞かせ慣れているはずなのに


はる君の口から聞くと


こんなに胸が痛くなるんだ――。
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