~先生と私の秘密~
私は切なくなった。
きっと私もそうなってしまうから・・・。
告白せずに卒業して、この
気持ちに嘘をついて・・・。
「でもね、澪は違うじゃない!後1年以上あるから澪が頑張れば可能性はちゃんとあるよ!」
「でも・・・。」
「弱気なんて澪らしくないよ!大丈夫!私も応援するから!」
「うん、頑張ってみるよ!」
そうだ、まずは私をたくさん知ってもらって先生の中に
柏木澪を残すんだ・・・。
「あれ?まだいたのか?」
「あ、先生!」
「柏木も椎名も帰らないのか?」
「ガールズトーク中です!」
「そっか。
ん?柏木どうした?」
「な、何でもないです!」
隼人先生、タイミング良すぎるよ~。
「そうか。早く帰れよ。」
「は~い!」
先生の後ろ姿が見えなくなるまで視線で追った。
「びっくりした~!」
「澪の好きな人はやっぱりいい人だね~!」