もう一つの甲子園

モンスター

オオッ~!スゲー!。タカと雅人は歓声をあげた。

ノーマルの外観を残している所が無いほどに手が加えられていた。

俺は興奮ぎみに「おっさん、早いのかこれ?」

「あたり前だ、最速よ」

すると雅人が一言「おっさん、これなんていうバイクよ?」

ガクッ「お前ぇ、知らずに歓声上げてたのかよ?これはなあ・・」

「カワサキのZ2だ」いつの間にか来ていた沢田さんが答えた。

「こんちはっす!でも沢田さんそりゃないっすよ。せっかく俺が雅人に教えてやろうとしてたのにぃ~」

「雅人!タカには俺がこの前教えてからな!」

「なんだよ、おかしいと思ったよ。タカがわかる訳ね~もんな」

「いや!俺は、わかるよ。ほら、ここの所なんか沢田さんのZ2と同じじゃないか」

「タカ、それはプラグだから、どのバイクも同じ!やっぱりタカも俺と一緒でわかってね~な!嘘がバレバレ!」

「ハハハハハ」

「笑って誤魔化すなっ!ちゅ~の!あほタカ!」

俺達のレベルの低い話を笑っていた沢田さんは少し真顔でタコおやじに近ずき小声で言った。

「おやじさん。ちょっと小耳にしたのですが・・・」

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