好きだと、言って。①~忘れえぬ人~
『持病の心臓病が悪化したんだ』
浩二から聞いて初めて私は、ハルカに心臓の持病があったことを知った。
そう言われれば確かに、高校の体育も見学しがちで、保健室にも常連さんだった。
だた、それは『虚弱体質なんだ』程度にしか私は認識していなかった。
まさか、心臓病だなんて。
そんな大変な病気を、抱えていたなんて――。
一番の親友だと言いながら、私はハルカの何を見ていたんだろう。
いつも笑顔で。
私に元気をくれた、ハルカ。
もっと早く連絡を取り合えば良かった。
そんな後悔ばかりが、頭の中をグルグル回る。