好きだと、言って。①~忘れえぬ人~
「亜弓?」
「あ、ごめん。中央病院に入院しているのね?」
「ああ」
「わかった、週末にでも、お見舞いに行ってみるよ」
じゃあね。
って電話を切ろうとしたら、浩二が『俺も一緒に行くから』と言いだした。
まあ、親友の彼女なんだから、お見舞いの一つもしなきゃだね。
と言うことで、今度の土曜日に、いったん実家に帰って、
そこから浩二の車で、一緒にお見舞いに行くことになった。