灰色恋愛
「しつれいしまーす・・・」
職員室に入った瞬間、ありえない光景を目にした。
雑誌を読んでいる教師。
携帯をいじっている教師。
お菓子を食べながらテレビを見ている教師。
────こいつら教師じゃないだろ?
そう思った時、一人真面目そうな50代くらいと思わせる男の教師が近づいてきた。
「山中佑美さん?」
「あ・・・はい」
「山中さんは2年C組ね。私の担当クラスだから、今から行こうか」
────2年C組??
「ちょ・・・ちょっと待ってください」
私がいきなり大声を出したことに驚いた男性教師は、目をまん丸くして私を見てきた。
「私1年なんですけど・・・」
「うん。でもある人の命令でねぇ・・・我々教師でも、彼には逆らえないよ」
苦笑いしながら「こっちです」と言って案内してくれた。