*ヴァリアー生活*
個性的な先輩たち
「フランー!まだ?ボスの居るところは。」
てか…。暗殺部隊なのに、こんなおっきいお城に住んじゃって。
「客室からは一番遠いんですー。悪いですが、我慢してくださーい。」
「客室?」
「あぁー、また案内はしますが、さっき寝てた所が客室ですよー。」
あんなせまいところが!?
「なんでそんなに遠いの?面倒だね。」
「客は実際、あまりこないですしー、依頼だったとしても、あんまりボスには会いませんしー。接客は下の部員に任せてますー。それに、誰が来るか分からないでしょー?ボスが狙われるかもですしー。」
「ボスってザンザスでしょ?あの、ケタ違いに強い。なら大丈夫じゃない?」
「そうですけどー、客が可哀想ですー。」
…そっち?
「よぉ…待てよ。可愛くないコーハイちゃん…?」
「わっ!?」
気づかなかった…!
さすがはヴァリアーの暗殺者…。
「げぇっ!」
フランがうめき声をあげた。
「もう、帰ってきたんですかー…?先輩ー…。」
「そんな嬉しそうな言い方すんなよ…!」
フランの先輩か。
「んあ?新入り?可愛いじゃん。」
目…。見えてるんですか…?
「は、はじめまして。私はメリル・ディモーネスです。みんなは長いから、メリル・ピンクって言います。髪がピンクだから…。」
「ふぅーん…。名前も可愛いな♪オレはベルフェゴール。ベルでいいぜ?因みに、オレ王子だし。」
「王子様…?はい!よろしくお願いしますね♪」
「チッ。」
ん?
…気のせい?
「じゃあな。姫♪」
「あっ、はい…って、姫?」
ベルはさっさと消えてしまった。