恋愛悠々~四人之恋~
「もっ、ムリ…。ギブ…」
そう言って畳に寝っ転がったのは、一義だ。
「あたしも疲れた…」
「休もうぜ。菓子とお茶持ってくるし」
「了解。取り行っか」
パタパタと珠は、祥介を急かしながら行く。
「あー…、珠行っちゃったか…」
ボソッと呟いた一義の言葉は、しっかり志穂に届いていた。
「(ッッ!ねぇ、やっぱり珠が好きなの?…そうだよ、おちゃらけて言えば大丈夫…!)」
「志穂?どうした?」
「ねぇ、一義って…」
「うん?」
「あ~(おちゃらけて言えば)あんね~(大丈夫、気になる?って言われれば、自意識過剰って言えば良い)珠(大丈夫、大丈夫、大丈夫)……と海行く時、お弁当作る気なんだけどリクエストある?」
「は?」
「(自分のバカ~!!意気地無し!!)何?珠のお弁当食えないわけ?」
「いや、そうじゃねーけど…」
一義は、まさにポカーンという表現が似合うアホ面をかました。