恋愛悠々~四人之恋~
「志穂~、どうせなら、両手にシミをつけて行けば~?」
「シミ!?俺、シミ!?」
「んー、舞踏会で踊らない女性を《壁の花》と言うのにたいして、男性を《壁のシミ》と言います。
男性が女性を連れてるのを《両手に花》と言います。
なので、女性が男性を連れてるのは《両手にシミ》かなって☆」
「でた、珠のムダな豆知識」
「しょ~すけ~、私の豆知識は、オバケか!!」
珠のムダに長い豆知識に一義は、すでにパンクしかけていた。
「ってか、早く行こぉ」
「じゃあ、俺は、あそこで待っとるけん」
サラッと祥介は、近くのベンチに歩いていく。
「よし、レッツゴー!」
…が、もちろん、逃して貰えるはずもなく、左腕を志穂にくまれ、後ろから珠に押され、ズルズルと引っ張られていく。
(一義は、右腕をくまれ、同じく珠に押されて、ズルズルと引っ張られてます)
「止めろ!何の羞恥<シュウチ>プレイだ!」
「羞恥プレイとか、はっずい事よく言えるね」
一義は弱い頭を捻って必死に抗議するが志穂に勝てるはずもなく、引きずられていく。