Au Revoir―再会―
ついさっき、謙はあたしに言った。
『七海に勉強教えているうちに、七海が気になって仕方なかった。頭では中学生だってわかってるから消去するんだけど、だんだんと七海の存在が大きくなっていったんだ。
高校生になった七海は、ますます綺麗になって、七海の彼氏になる奴ってどんなだろう?って、いつも考えてた。
七海が彼氏を作らないのも不思議だった。でも、彼氏がいなくて、俺はホッとしてたんだ。
大学生になった七海は、ますます綺麗になって、以前のように妹のようには見れなくなってきた。
でも、こんなこと、若菜にはもちろん誰にも言えるわけなんてなくてさ。あの頃、すげぇ悩んでた。俺、頭おかしいのかな?って。
あっ、もう、俺が言いたいこと分からない?――えっ、本当に分からない?だから、俺は好きなんだよ。七海のこと。7つ下のガキの七海のことが』
謙が……あたしのこと、好き?
嘘……そんなことあるはずがない。
何、その悪い冗談!
からかわないでよ!