Au Revoir―再会―
「七海、俺まだ独身なんだけど、なんでか分かるか?」
「ヒック…ヒック……分からないよ、そんなこと」
「本当に分からないのか?何度も言わせるなんて、七海も相当意地悪だな。
もう一度言うからよく聞いておけよ!俺が結婚しないのは、他でもない七海と結婚するためだよ。
七海の隣、まだ空いてるか?」
……あたしの、隣?
「七海、こっち向いて」
謙に両肩を置かれたあたしは、くるりと回転させられた。
泣きじゃくったあたしは、不細工もいいところ。
鏡を見なくても分かる。
とんでもない顔をしているはずだ。
「七海、ずっと好きだった。おまえと距離を置いて7年経ったけど、やっぱり忘れられなかった。離れてた分、これからずっと俺の隣で笑っててくれ。二人で幸せになろう」
「……」
涙が……涙が止まらない。
謙が、あたしのこと……?