ツンツンデレッ♪

放課後。

「エリー。今日ちょっとよるとこあるから一人で帰って。」


そういって鼻歌交じりにきえてしまった藍那。

このごろ一緒に帰ってないなぁ。

んてか藍那、よるとこある、っぽそうだし。

んまあ、あたしもお父さんのお見舞いいってるんだけどね。


「あ、」


下駄箱んとこで誰か知ってる人がいると思ったら

お兄ちゃんだった。

逢いたくない人。

だらしなくてサイッテーなおにいちゃん。

いや、もう血つながってないんだし

赤の他人なのかもだけど。


「エリ?!おー久しぶりじゃん。親父の葬式いらいだなあ。」


もー消えたい。

一秒でもこの人の前にいたくないっ


「んてかどーしてうちのガッコいんの?」


「それはだなあ、彼女がココに通ってるから!」


まーどーでもいい。

んてかその彼女とわかれて早くこの学校こないでほしい。

お兄ちゃんの顔にらみながら思ってた。

こんなおにいちゃんなんて嫌い。

< 51 / 86 >

この作品をシェア

pagetop