ツンツンデレッ♪

コンコン

ドアがノックされ藍那が来た。


「叔母さんね、話したい事あるの。だから一緒に聞こう?あの叔母さんがエリの家にきたんだよ?」


その言葉にほぐされたのか

私はリビングにいった。


「そ、そのゴメンネ。エリ。」


おばさんは急に土下座をする。

なにかあったのだろう。

無神経ににらんでしまっている。


「なにがですか?」


はじめて私の前で土下座をした

おばさんに向かって

少し唇が緩む。


「あれ、エリちゃんじゃないことがわかったの。」


あれとは……。

切ない記憶。

それは5年前私が11歳のころ。

< 72 / 86 >

この作品をシェア

pagetop