こんぺいとう
それなのに峻はあたし達よりはるかにレベルの高い高校に通ってる。
本当に頭いいんだか悪いんだか…




峻の頭の中は謎だらけ。
そう、謎だった…




「さすが峻!ちょうどお腹すいてたんだー!」




足をタオルで拭きながら灯は満足そうにこっちを向いて言葉を並べた。




「よし、決まり!!じゃあ、俺火つけとくから買い出しよろしく!」



よろしく…?




「どゆこと?今から買いに行くの?」



「そう!だから2人よろしく!」




満面の笑みでそう言い切る峻。
普通、買い出しって1番最初に用意するもんじゃないの?




本当に理解できない。
やっぱり峻は考え方が普通じゃない。




はぁ…
1つタメ息をこぼすと、あたしは鞄の中から財布を取り出した。




「灯、早く行こう…」



「もう…しょうがないなぁ。」





半分呆れ気味であたしと灯は素直にスーパーの方に足を進めた。







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