謝罪人 Kyouko スピンオフ小説

「あまり、聞きなれない会社ですから、変な会社と思うかもしれませんが、当社はちゃんとした会社です」

木村は自信をもって言った。


「自分になんの用？　」
「もし、良かったら我が社で働いてみませんか？　」

「働くって・・・・・・？　」
突然の男の誘いに拓也は、何を言っているのか理解できなかった。

「働くって、突然言われても、あんたの会社でどんな条件で、どんな仕事をするのかもわからないことだし・・・・・・それに、あんた自分がどんな人間で、どんな職歴があるかもわからないのに、よく雇う気持ちになるね？　」

「あなたのことはわかっています。秋田拓也さん」

木村は、冷静に拓也のフルネームを言った。
その後、木村は、拓也の生年月日から身長、体重、学歴、職歴など、事細く説明した。