謝罪人 Kyouko スピンオフ小説
「あんな無責任な会社と知っていれば、謝罪の仕事なんか・・・・・・」
突然、拓也は、思いついたようにハッとしてあ然とした。

拓也の心に不思議な気持ちが生まれているのがわかった。
この気持ちは、なんだろうか?
しばらく、黙りこんで考えると、この気持ちが、人に対しての悪いという気持ちだということに気付いた。


今まで自分は本当に心の底から、相手に対して謝罪をしていなかったんじゃないかと思えてきた。
 
「どうかしたんですか? 」
もの思いに考えこむ拓也を見て、リカは心配した。
 
「そうか、わかったよ」
拓也は、何か吹っ切れたように言った。

 


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