黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】
倉庫から出てみると、高峰亜蘭と純がちょうど睨み合っているところだった。
その姿は……いつもの純じゃなくて、龍神総長としての純。
いや、純ではなく、龍神だ。
初めて見る龍神の純にあたしは見入ってしまった。
「どうして結奈を狙う」
「可愛いからだよ〜」
「嘘つくんじゃねぇ」
純は低い声で言った。
「復讐だ」
高峰亜蘭も数倍低い声で言った。
あたしに……高峰亜蘭が復讐……?