黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】
「無理だからっ!!あたし、イラつかないと無理!!」
「ちぇっ、つまんないの」
健は口を尖らして言う。
「無理なもんは無理っ!!」
ハァ……
これじゃ、下っぱくん可哀想だもん。
あたしが強くなくっても、下っぱくんはきっとあたしを殴ることはできないハズ。
あたしは純達に守られてる存在だから。
あたしがどんなに喧嘩が弱くても、この下っぱくんに勝つのはわかっている。
そんなの意味ないし、むしろ喧嘩するつもりないし。