黒アゲハ Ⅰ -小さな宝物- 【完】


そしてあたしを乗せたベンツは、なにもなかったように走り出す。


「ねぇ……どこ行くワケ?」

「知りてぇか?」

「うん」

「やっぱ言わねぇ」

「はぃ?」


彼はクスクス笑いながら外を眺めている。


意味わかんないんですけど……

てかさぁ、綺麗な顔立ちしてるよなぁ……


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