奇跡 〜LovePiece〜
いつも以上に慌ただしい朝のせいで、あたしはスッカリ昨日起きた事を忘れていた。

遅刻寸前のせいか、校門には誰もいなかった。

「薫風、なんであたしの学校に行こうとしてるの??」

「はぁ!!お前何言ってんだ??今日からだよ。観桜祭の準備!」


「えぇ!!!今日からなの!?ぢゃ…どうゆう事??」


「はぁ↓だから、今日から妃奈の女子校で準備始めるの!共同作業だから、俺の学校も使うケド。俺は妃奈の学校の方を選択した訳」

「あ〜そういう事!!あたしどっちだろ??」


「お前わかんねぇ〜の?」

呆れた薫風の顔。
きっと昨日の5、6限で決めたんだ…
はぁ〜まぁどっちでもィィや!!


校門を丁度くぐった時、後ろから声をかけられた。


「あの〜!」


あたしは、その声に振り返った。
そこには、あたしが一番会いたくなかった人が立っていた。

昨日のあの酔っ払っていた若い男が…。

あたしはまた昨日の事を、思い出してしまった。



あたしはこの時、アナタの事が…
本当に嫌いでした。
だって本当怖かったの。
許してね…。
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