奇跡 〜LovePiece〜
薫風がくれたショートケーキを二つ、ペロリとたいらげた。残った一つは、奏絵さんにあげる事にして冷蔵庫に入れておいた。



あたしがボーっと考え事をしていると…


「お〜い!妃奈乃聞いてる?」


「あっゴメン。何?」


「…何?考え事??あっわかった!!恋でもしたか!?アハハ〜」


恋!!??


「な!何言ってるの!!!?」

何故か動揺するあたし。


「…何動揺してんの?」


「してないから!ほらッもうこんな時間だよ〜あたし寝るから帰って!」


「しょうがねぇなー。じゃ朝迎え来るから。オヤスミ〜」


薫風を部屋から追い帰し、お風呂に入った。


お湯につかりながら、また考え事。
恋? だいたい恋ってなんだ!?もぅ意味わからないよ↓

でも男の人苦手なはずなのに、祐斗はそんなにイヤじゃなかったなぁ…

自分から明日会いに行こうって思ったし…


イヤ!!違うよ。
怪我させちゃったんだし、しかも送ってもらったんだもん!当たり前の礼儀だょね!?
ってなんでここで祐斗が出てくるんだ!?
もう考えすぎ、考えすぎ!!


あたしは、この心の中のドキドキを勝手に解決して、眠りについた。
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