俺の特別な生徒。
意外だな…。

「あたし数学好きだから!」

「じゃあ今度のテストはばっちりだな!」

「うん!頑張るからね?」

相変わらず可愛いその笑顔を俺に向けてくる。
やめろって…。

お前から目が離せなくなる。

こんなに好きになるなんて。
運命の相手としか思わねぇ。

「…先生?」

「え?」

あぁ、俺ボーッとしてた……。

「授業遅れるぞ?」

「そうだね、行ってくるね」

俺に手を振って鳴瀬は扉を開けた。
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