俺の特別な生徒。
「別に…何もねぇよ」

「嘘だな。お前が俺んとこに来るのは何かあった時くらいだしね」

……やっぱり陽は何でもお見通しなんだな…。
さすが、俺の親友!

「まぁ俺も無理して聞く気はねぇけど」

そうやって気を使ってくれるところもいいとこだ。
俺は本当にいつも陽に助けられてる気がする…。

「いや、言うよ。元々そのつもりで来たし」

「酒の助けが必要な話か?」

「いや、自分で言うわ」

正直陽になら何でも言えるからな…。

「んじゃ、俺も飲まない」

そう言って陽は酒を床に置いた。
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