俺の特別な生徒。
「でも気をつけろよ」

「え?何が?」

「お前まじになるとやべぇからな」

やべぇって…。
それは…。

「俺そんな奴じゃねぇし……」

「自分では気づかないだけだ!お前が葉留と付き合ってた頃の話だけど、葉留、俺のとこにそうゆう相談しに来た事あるんだぞ?」

「え、まじ?何て?」

「智仁がすぐ手ぇ出してくる!って…」

そう言うと陽は笑った。
…そうだったのか…。
俺って意外とそういう奴なんだな…。

「トモは結構スケベだからなぁ!」

陽はまたしても笑った。
トモ、か……。
陽は学生時代から俺のことをそう呼んでいる。
< 40 / 52 >

この作品をシェア

pagetop