俺の特別な生徒。
「陽は彼女とかいねぇのか?」

「え、俺?」

陽が驚いてこっちを見た。
普段人のことなんてあまり興味を持たない俺が言ったのだから驚いて当然だろう。

「まぁ…ね」

「え、いんの!?」

「うん、超美人な彼女」

そう言うと陽はニヤニヤ笑った。

「もしかして年上?」

「あったりー!!」

やっぱりな……。
こいつは昔っから年上が大好きだ。

「美人の癖にちょっとボケてんだよなぁ」

そう言う陽はなんだか幸せそうで、少し羨ましかった。

「俺も鳴瀬と付き合いてぇなぁ」
< 41 / 52 >

この作品をシェア

pagetop