unfinished
「あの〜、一応着れたんですけど…」
大河内の声がカーテンの向こうから聞こえると、定員さんは私と話すのをやめ
「開けていいですか?」
とカーテン越しに再度大河内に確認すると「平気です」と返事が返ってきた。
―シャッ、シャ〜
カーテンが開くと、大河内は下を向いていた。
「えっとね〜、まずちゃんと立ってみて」
私は姿勢が悪い大河内にそう言うと、返事をして背筋よくちゃんと立ってくれた。
やっぱり背が高いだけあって、服は似合っていた。
「どうですか?」
大河内は自信がないのか、不安そうな声で聞いてきた。
「うん、普通に似合ってる
定員さんもそう思いますよね?」
私は大河内に自信をつけてあげようと、定員さんに話しを振った。