10円の魔法



「妃乃〜。幸成が怖いっっっ」




幸成の素っ気ない態度に傷ついたらしい巧は、うちに飛び付いてきた。





「巧君っ!!妃乃が困ってるって!!」



「え〜。妃乃って柔らかーい♪」




「た…巧っ!!恥ずかしいから離れて〜〜〜!!!!」



3人でふざけあっていても、幸成はまるで赤の他人のように机に座っている。





それを見た巧の目の色が変わった―――。





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