運命の人〜先生と私の10年間〜

試験結果

試験当日

雅にこまっちの話をした。


「こまっちも椿の事、気になってるんぢゃないの?」


雅はニヤニヤしながら私に言った。


「…わかんない。何考えてるのかも…」


「でも、好きぢゃなかったらドライブ連れてってくれないよ。卒業してからも会えるってことでしょ?」



雅の言葉に私はドキっっとした。


「卒業してから…かぁ…長いなぁ…。今すぐ行きたいのに」


私はため息をついてそう言った。



「まぁまぁ、焦らずゆっくりねっ!こまっちだって一応教師だから気を使ってるんだよ」


「わかってる…けど…」


雅の言葉に私は何も言えなくなってしまった。雅の言ってることが、正しい。でも、私の気持ちが納得しないだけ…
一緒にいたい…ただそれだけなのに…


教師と生徒はやっぱりダメなのかなぁ…


「まぁ今からテストだし、まずはそっちに集中しなくちゃねっ」



雅は私の肩に手をポンと置いて言った。


< 41 / 88 >

この作品をシェア

pagetop