運命の人〜先生と私の10年間〜
寺門先生は職員室に戻り、仕事をしているこまっちに話かけた。


「駒山先生、今日飲みにいきませんか?」


椿に話をしたときの寺門とはまったく違い、声のトーンも少し上がり可愛らしく言った。



「部活終わるのが遅いので、すみません。」


「遅くてもいいんですよ。少し先生とお話したいんですよぉ」


「すみません。またの機会に」



そう言うとこまっちは席を立ち職員室を出て行った。



寺門は不満げにその場を立ち去った。
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