年下の悪魔
「まぁ、でもなゆい、考えてみたら堂々と仕事休めるぞ!病院だったら静かだし、歩き回れるしなっ!」

「そうよ、ゆい。骨折とかなら絶対安静だけど、ゆいはただの胃炎だし食事にさえ気をつけてれば大丈夫なんだから」

この親は…っ。

深刻に考えられるよりマシか。

うちは昔から放任主義だったもんね。

「お父さんとお母さんは帰るけどこれでジュースでも買いなさい。それと、何かいるものがあるなら今度持って来るから言いなさい」


いるものって…、お父さんには言いにくいな。

下着も持って来て欲しいし、一応化粧水とか美容液とか…。

男のお父さんに言ってもわかんないよね。

病院って持ち込んでもいいのかな?

でも2~3日で退院って行ってたし、そんなにいらないかな?

「じゃあ、とりあえず、ブラシと下着類と携帯にタバコ」

携帯は電源さえ落としてたら問題ないだろう。

「あと…」

「あと?」

「数珠…」

やっぱり、恐い。








両親が帰った後、私はただボーッとベッドに寝転んでいた。

ベッドが窓際なんてラッキー。

せっかくの土曜日なのに雨降ってる。

点滴をしてもらったせいか、体が凄く楽だ。


…今何時ぐらいだろう?

涼君、今頃どうしてるかな?





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