年下の悪魔
『お前昨日、途中で電話切っただろ?何処の病院で入院してんだよ!』

ダメ、怒られてるってわかってんのに手が震える。

怖いんじゃなくて…緊張して。

「でも多分明後日には退院出来るだろうから…」

『んな事聞いてんじゃねーよ』

緊張し過ぎて会話になってない。

ダメだな私って、いざとなると本心が言えなくて、いつも空回りしちゃう。

今だって、何を言いたいのかわからない。

「あの、涼君は今何してたの?」

『あー?連れと会って帰って来たとこ』

「連れ?」

『俺と同じ車欲しがってるやつ。型は違うけど同じブランドの車』

そー言えば涼君、車買う時はローン組むのが嫌で一括で買いたいって言ってたなぁ。

確か聞いた事ないブランドだったんだよねー。

っていうか、涼君の口から友達の話なんて初めて聞いた。

「あ、じゃあ…私お邪魔?」

『だーかーらー、帰って来たとこっつってんじゃん!』


あー…緊張してお耳がトンネル状態。

『つーか、お前こそ何の用だよ?』

あ、そうだ…

どうしよう、何か理由!

「あの…あの…」


―自分の気持ちを言った方がスッキリするよ―

今日、アキノリさんに言われた台詞…。

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