年下の悪魔
『もしもしっ!?』


「こ、声、聞きたくて…」





うわぁ…、いっ、言っちゃった!

どうしよう、今更恥ずかしい。

一生分ってぐらい、心臓がドキドキ言ってる。

でも、ちゃんと伝えなきゃ…。
自分の思ってる事、ちゃんと相手にわかるように…。

涼君の返事が怖い。






『………まぁ、いいけど』




聞こえて来たその一言。

普通なら愛想のなさすぎに怒るとこだけど

声が上擦ってる。

受話器の向こうで、びっくりして照れ笑いを必死に我慢してる涼君が目に浮かんだ。

自惚れじゃなくて、アキノリさんに言われたっていうのもあるけど

涼君はそーいう子だ。

テンション低めで、感情を顔に出さない。


『っていうか、お前いつ退院?』

「明後日ぐらいって言ったじゃん」

『うるせーっ!あぁ、俺仕事だ。迎えに行ってやれね…。いっそ有給使って…』

涼君もびっくりしてるのかな?
お耳がトンネル状態だ。

「大丈夫、お父さんとお母さんが来るから、大丈夫!」


有給取ろうとしてくれたんだ。


さっきまで怒鳴られてて

「やっぱり両思いなんて絶対ありえない」って思ってたのに

こーいう態度でバレちゃう子なんだよね。

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