年下の悪魔
中に入ると、1番奥の窓際のベッドに、お見舞いであろう4人の男の人が群がってる。

多分あそこかな?


恐る恐る近づくと、人だかりの隙間からアキノリさんが見えた。

いた、アキノリさん!


カーテンの横から少し顔を覗かせると、向こうも私に気づいたようだ。

「あ、ゆいちゃん!?」

アキノリさんの声に、4人の男性の視線がこちらに向いた。

考えてみたら、すっぴんで大勢の男性の前に立つのなんか久しぶり。

しかも、私今、超髪の毛ボサボサだし、さっき泣いたせいか目だって真っ赤。

緊張。

「あ、あの…ごめんなさい。お友達が来てるのに」

うわ…みんなかっこいい人達ばっかり。

アキノリさんと同じオーラだ、爽やかで優しそうな大人の人達。

「いいよいいよ。どうしたの急に?あ、こっちおいで!」

「いえ、あの…私明日退院だから、その、お…お礼を…」

アキノリさんだけならいいのに、人様の前で何言ってんだろ、私。

でも今日逃したらもう会えないかもだし。

「っていうかアキ、お前病院でナンパでもしたのか!?」

「こんなちっちゃい子に何したんだよ!」

周りの男の人達がアキノリさんを囃し立ててる、けど

何か誤解されてる?

てか、ちっちゃい子って何?


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