年下の悪魔


…元彼だ。


「夜行性って…まだ12時にもなってないよ」

『俺にとっちゃこんな時間まで起きてるなんて久しぶりだから♪』

何か、安心して泣きそう。

『あのさ、夏に行くって言ってた海の事なんだけど、どこがいい?やっぱ日本海の方がいいかな?』

不思議、元彼の声を聞いてると心が和む。

やっぱりこの低音な声のせいかな?

「あ…私、わかんないや。海ならどこでもいいよ」

『でもやっぱ泳ぐからには綺麗な方が…って、お前泳げなかったよな(笑)』

「うるさいな~(笑)泳げないけど、浮輪に乗って浮遊してますー(笑)」



涼君とは違う、話してるだけでドキドキする。

っていうか、私ちゃんと喋れてるのかな?

声、変じゃないかな?



涼君といた約3時間より、元彼と話した15分の方が、楽しく感じてしまった。

電話切った後も、ポーッとしたまま携帯を眺めてる。

まるで逆上せたみたいだけど、これはお風呂のせいじゃない。

ついさっき電話を切ったばかりなのに、着信履歴を見ただけで、元彼の名前を見て、かかって来たんだって思うだけでニヤけてしまう。


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