年下の悪魔
バンッ――――――!
車から飛び下り、家まで走った。
ムカつく。ムカつく、ムカつく。
別にキスなんか初めてじゃないのに、何故かムカつく。
家に入り、靴も脱がず玄関先で肩をワナワナ震わせていると、ブオンッと車のエンジンがかかる音がして
遠くに走り去る音が聞こえた。
多分涼君が帰ったんだろうけど、あんなやつのエンジン音なんかわかりたくない。
早くお風呂に入りたかった。
この嫌な汗を何とかしたかった。
全部落ちろ!全部流れろ!
お風呂から出ると、涼君からメールが来てた。
Date:涼君
Sub:Re:
本文:ちゃんと帰れましたか?
うるさい!うるさい!うるさい!
心配なんかしなくていい!
あんたみたいな奴に心配なんかされたくない!
ボフッと布団に携帯を投げ付けた。
落ち着こうとタバコに火をつけ、有害な煙だと知りながら一気に肺まで吸い込んだ。
ハァ…。
少し落ち着いた。
私が吐き出した煙はゆらりゆらりと宙に消える。
それを見てるだけでも落ち着いたけど
このイライラを鎮火してくれたのは、タバコよりも1本の電話だった。
『~♪……♪♪~』
あ、この着信は。
慌てて布団に埋もれた携帯を探し開いた。
約二週間前に電話があった時から設定し直した着信音。
ピッ
「もしもし!」
『おっ。もしもし!よかった、起きてた!相変わらず夜行性だな(笑)』