年下の悪魔
「あっ、ちょっと涼君!」


ふと見ると、私の上にいるのは、ホタルを見せてくれようとした涼君じゃなくなってた。


昨日の…、キスした時に見た悪魔の顔だ。


やだ、怖い…


「涼君、どいて!やだっ!やめてっ!」

退けようにも男の力には勝てない。

涼君は片手で私の両手を呆気なく抑えてしまった。

「お願い!やめっ、うっ!や、ぁっ…ケホッ」


息が出来な…。

涼君のもう片方の手が私の首にかかった。

まるで、絞められてるみたい。


私、まさか殺される…?


「俺の気持ちも知らねーで、よくそんな事が言えますね?あぁっ!?」

「ぁっ、くっ!…ゲホッ、ゲホッ!」

いきなり離された首、器官は空気を吸えたと同時にむせ混んでしまった。

ただ、両手の自由は奪われたままだ。


っていうか、何?

どうしてここまでされてるの?

軽い気持ちでセフレなんか作った罰が当たったの?





「涼君の…、気持ちって何よ…。はぁ…っ、私は何も知らない…」

「あぁ?」


「何勝手に1人でキレてんのよ!?そりゃ軽い気持ちでセフレになったのは悪いけど…、勝手にキレたり不機嫌になったり!私は理由すらわかんない!私にどうして欲しいのよ!」




涼君の前で、初めて怒鳴った。

今まで溜め込んでたものを全部吐き出した。

涼君はいつだって勝手に不機嫌になってる。

理由さえわかれば対処出来るけど、理由すらわからない。

私はその態度にいつも困惑してる。
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