年下の悪魔
だが、私の予想を裏切って車はいつも駐車場に向かうルートから外れ違う道を走ってる。

あれ?
ここどこ?

どこ走ってんの?

風邪のせいで頭がボーッとして気づかなかったけど

駐車場とは逆方向じゃ?


車は大きな交差点を抜け高速道路に入ろうとしてる。

この高速道路で一山越えたら…隣の県にでも行く気?


「ねぇ、どこ行くの?」

「…別に」


あ、多分隣の県のホテルとか?

それとも誰も来ない山奥、星空の下で…とか?


別に何でもいいや。


山奥だろうが高速道路だろうが。

する事なんて1つなんだから、何処でも連れて行けばいい。

相変わらず会話もないし、涼君が考えてる目的地に着くまで寝てよう。

車の振動が気持ちよくて、さっきから眠気が凄い。

家で寝損ねたんだから余計に――――――――


「ゆいさん、元彼さんとはどうなりました?」

「ふぇ?」

「メールのやり取りとかしてるんですか?」


…元彼の事はもういいんじゃなかったの?

てか、いきなり何?

こいつ、事あるごとに私の睡眠の邪魔してくれんじゃない。

「別に普通。元彼からメールが来て、私が返信したら向こうからの返事は一旦止まる。って感じ」

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