年下の悪魔
別に心配して欲しい訳じゃないけど。


「だったら冷房とか辛いだろ?」

「え?あ…いや、あの」

そう言うと涼君は車内のエアコンを切った。

ゴォッと鳴り響いてた騒音が止み、車内に響いてるのは、ステレオから聞こえて来る音楽だけだ。


急に何?

何でいきなり、そんな優しくなるの?



「別に…涼君が暑いなら付けてていいよ」

私に合わせなくてもいい。

だって、私の事嫌いなんでしょ…?

嫌いな女に合わせなくても





「俺別に暑くねぇから。お前が暑いだろうと思って」




え?

私の為?

だから…何でそんな優しく…



ダメだ、頭がボーッとする。

考えたくても考えられない。



でもきっと…いや、どうせ今日も、いつもの駐車場に行く気なんだろう。

また意味のない遊戯が始まる。

毎日毎日飽きずに…。

ううん、毎日毎日私を抱いて、私がボロボロになるのを待ってるんだ。

私はただ、この子の欲求を受け止める器に過ぎない。

優しくされたからって、騙されてたまるもんか。

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