年下の悪魔
こんな綺麗な夜景を目の前にして憎まれ口ばっかり―――って、いつもなら怒るけど

そんな事すら気にならないぐらいの美しさだ。



高速道路のライトの光。

色とりどりのネオン。

いろんなお店の看板の電気。

大きなビルの窓の光。

空港。


まるで一望出来る。



「ゆいさん、まさか来た事なかったんですか?俺らの地元じゃ有名な場所じゃないですか」

「来た事あるよ。でもだいぶ昔の話だし、その時はここじゃなくてもっと手前の路傍に車止めて見てたから」


この夜景を見るには高速道路を使い、少し脇にそれた山道に入らなきゃいけない。

今いるこの場所は山道のだいぶ奥の方だ。

夜景から目が離せない。

本当に綺麗。

「手前だったら…あんまり見れないですもんね。あ、これどうぞ」

夜景を見る私の足に暖かいものが置かれた。

んっ?と思い目線を下にズラすと


暖かい小さなペットボトルのお茶。


「ここに来る途中、ゆいさんが寝てる間にコンビニ行って来たんです。冷え症みたいだしあったかいもの飲んだ方がいいですよ。よっぽど眠かったんですか?ドアの開閉する音でも起きませんでしたよ」


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