年下の悪魔
何言ってんのこの子…!

バカじゃないの!

何でそんな事、真顔で言うのよ!

いや、そりゃ何回かホテルに宿泊してるし寝顔見られるの何か慣れてるけど

別に寝顔が可愛いって言われた訳じゃないけど…っ。


「ひ、人の寝顔見ないでよ、えっち!寝てる間に変な事してないでしょうねっ!?」

「そこまで飢えてませんよ」


元彼とドライブしてた時、私が助手席で寝ちゃうと必ず後から怒られてた。

「俺に運転させて」とか言われてた。

けど




待っててくれる男もいるんだ。





変だな、さっきまではどうなってもいいって自暴自棄だったのに

いっそ死んでしまいたかったのに、今は――――――。


ドキドキしてるのは夜景が綺麗だから。

熱が上がって来てるから。


それだけの事。

それだけの事だ…。



「ゆいさん、顔赤いですよ?」

「えっ!?」


実はさっきから顔が熱い。

涼君のせいなんかじゃないっ!

か、風邪のせいっ!

絶対そうっ!

「ちょっと、何でわかるの!?真っ暗なのに」

「月明かりと夜景の光で。うっすらですけど」

確かにこの明かりならお互いの顔色ぐらいわかるか…。

「もしかして…このシチュエーションに照れてるんですか?」



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