【完】7 Days ー先生と甘い日々ー


「せんせー!川見に行こうよ!」


やっぱり女の子たちに囲まれてる先生。

自然とそっちに視線がいってしまう。


「あーもう、はいはい。」

呆れたように、面倒臭そうに言う先生。その時、バチッと目が合ってしまった。


先生は、あたしを見てなんだか苦しそうな表情をした。

固まるあたし。


見ないでよ、先生…。

何もできなくなった。


視線をはずすことも、俯くことも。ただ吸い寄せられるように先生を見つめてた。


それは多分5秒くらいで、先生は女の子に囲まれて、どこか行ってしまった。



「こんなんで動揺しちゃダメ…。」

小声で自分に言った。


「ひなたー?バトミントンしようよ。」

向こうから朋ちゃんが声を掛ける。


< 89 / 111 >

この作品をシェア

pagetop